1998年

 今年もまた皆様のもとへわが家の二十世紀梨をお届けする季節になってまいりました。
お元気でお過ごしでしょうか。日本列島小さいようで大きくて北のほうは梅雨になってから長雨がつづき、今度は大雨大変です。そちらにお住まいの皆様にはお見舞い申し上げます。わが家の梨も北は北海道から南は九州の佐賀県あたりまで行きますので、どこかで災害があるとあの方はどうなのかなと気になります。
私の住んでいるあたりは、4月に雹(ひょう)が降った以外は久しぶりに順調な天気に恵まれた年です、おかげで良い梨が採れました。
いま日色ともえ著「宇野重吉一座 最後の旅日記」を読んでいます。宇野重吉さんも芝居が拍手喝采でおわってもなかなか満足されることがなかったようですが、梨づくりでも生産者からしてみると100パーセント自信のもてる物はなかなか出来ないものです。
今年はかなり良い梨が採れたと思っています。食べられた皆様の感想がまた気になるところです。

園主:吉井誠一