1995年

 夏もなかったのに秋の虫たちが鳴き声を競っているこの頃ですが皆様にはお元気にお暮らしのことと思います。
あれから早一年が過ぎ、皆様のお手元に二十世紀梨をお届けする季節となりました。
今年は私たちにとって大変な年でした。宮沢賢治ほど立派ではないので、「雨ニモスコシマケテ、風ニモスコシマケテ」梨をつくりました。
雑草が非常に成長しても除草剤は使用せずひたすらに草刈りを行い、多湿のため二十世紀梨の大敵である黒斑病がでても七月末からは消毒もせずにがまんしてきました。
よくここまできたものだと思います。その結果を今日お届けします、どうか賞味ください。
最後になりましたが、皆様のご健康をお祈りいたします。

園主:吉井誠一