2011年

 台風12号も我が農園には大きな被害も及ぼすことなく過ぎていきました。放射能によって農作物の売れない東北地方の農家の方を考えると、皆様のもとへ今年の梨をお届けできるということが、いかに有難いかと、今年はしみじみ思います。

 さて今年は春が遅く、当地では入学式に桜が未開花、当然梨の花も例年より10日程遅く咲きました。その後はまず順調に過ぎました。こうして農園便りに残してあると、あとからあんな年もあったなと思い出します。

 我が農園5年前に植えた梨がそろそろ一人前の実をつけ始めました。こんな農民にとって短い間に、5年前の総理大臣は誰か思い出せないほど変わりました。今年も台風の通り過ぎるうちに新しい内閣ができたようですが、福島県の沖合からゴジラが出てきて、東京電力の高圧電線を引きちぎり、国会議事堂を踏み潰すことのないような政治を願うものです。

園主:吉井誠一
誠志