2010年

 昼は紫外線が降り注ぎ、大気が澄んで夜になれば、夏に比べてはるかに多くの星がきらめいています。また、虫の声も秋の訪れを告げていますが、気温は真夏。孫は汗だらけで、おじいちゃんと言いながら体をくっつけてきて、猫二匹は扇風機の前で昼寝です。皆様、この記録的な夏、お元気にお過ごしだったことと思います。

 しかし、梨栽培農家としましては、今年は夏の暑さより、春の気温の低かったことの方が大変でした。梨の花は桜に遅れること一週間ほどで咲きますが、桜の花がなかなか散らなかったことからわかるように、開花期は雪の降るほど低温でした。

 梨の果実は、まず細胞分裂に始まり、後半になってその細胞が肥大する事によって大きくなります。しかし開花後の低温により細胞分裂が少なく、今年は例年ほど大きな梨になりませんでした。ご了承下さい。これだけはどうにもなりませんでした。

 今年は米価が暴落しています。私のところでも、ぼつぼつ米作りはリストラして、我が家で食べるだけにしようかなと考えています。

園主:吉井誠一
誠志