2000年

 暑すぎた夏もようやく終わり夜の風に秋の気配を感じるようにやっとなりました。今年も皆様のお宅に二十世紀梨をお届け出来ますこと喜んでおります。
最近の農園便りを読み返しながら、毎年の様に天候の異変に嘆いているのにあきれまています。それにしても今年の天候は異常でした。今までに体験したこともない雪が積もり梨の木も折れました。屋根の壊れた家も何軒にものぼり、地球温暖化は間違っているのかなと思った間もなくこの暑さ、日本は砂漠になるのでは…と、こればかりは森総理に怒ってもどうにもなりません。
兼好法師は徒然草に書いていますが、私は「年々歳々、人あい似たり。歳々年々、花(天候)同じからず。」こちらのほうが合っているように思えます。二十一世紀になっても二十世紀梨を作り続けるつもりです。今後共よろしくお願い致します。
尚、二十世紀梨は百年程まえに、千葉県でゴミ捨て場から発見された梨です。バイオテクノロジーが進歩してもこの梨を超えるものが出来ないのも自然のおもしろいところです。

園主:吉井誠一